認可外の選び方

認可外保育園の立入調査とは

認可外保育園は、国の「認可外保育施設指導監督基準」を守っているかを、都や区の職員が施設に入って確かめる立入調査を受けます。 区によっては、園ごとの結果を公開しています。 何を調べているのか、どんな指摘が多いのかを知っておくと、見学で聞くことがはっきりします。

この記事のポイント

  1. 立入調査は原則として毎年度1回以上。新しく開いた園や苦情の多い園も選ばれる
  2. 職員の数と資格、安全計画、避難訓練、お昼寝の事故防止、食事などを調べる
  3. 多い指摘は、緊急通報訓練の未実施・安全計画の未策定など
  4. 港区のように、園ごとの指摘と改善の状況を公開している区がある
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立入調査のしくみ

東京都の説明資料では、立入調査は児童福祉法第59条にもとづく指導監督の一環で、原則として毎年度1回以上行うとしています。 施設の職員から話を聞き、備え付けの書類を確かめて、基準に合っているかを判断します。

  1. 都や区が対象の施設を選び、実施の通知を送る
  2. 立入調査を行い、結果を施設に通知する
  3. 施設は、原則30日以内に改善の状況を報告する
  4. 都や区が報告を確かめ、次の調査に反映する

重大な事故があったときや、苦情・通報で問題があると認められたときは、予告なしに随時の調査も行われます。 改善されない場合は改善勧告、勧告に従わない場合は公表、さらに事業停止命令・施設閉鎖命令へと進みます。

調査の対象に選ばれやすいのは、過去の指摘が改善されていない施設、苦情・通報が多い施設、新しく開いた施設、長く調査していない施設などです。 23区では、都に代わって区が調査している区もあります(例:港区・葛飾区)。

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何を調べている?

東京都の令和7年度の重点項目から、保護者にも関係の深いものを抜き出しました。

  • 職員の数と資格が基準を満たしているか
  • 子どもの数に見合う面積があるか
  • 安全計画にもとづく研修・訓練、避難訓練、救命の訓練をしているか
  • 乳幼児突然死症候群の予防と、睡眠中の事故防止を徹底しているか
  • 食事中の誤えん・窒息、水遊び・散歩・送迎のときの事故防止
  • アレルギーのある子への食事の配慮、食中毒・感染症の予防

あわせて、園が掲示する内容や、契約のときに渡す書面も確かめています(入園までの流れと契約)。

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どんな指摘が多い?(東京都・令和6年度速報)

文書で指摘した主な事項件数
緊急通報の訓練(119番通報など)が1年以内に1回も行われていない56
安全計画が作られていない40
避難に使える非常口が1か所しかない24
乳幼児の避難に適した設備が適切に設けられていない23
口頭で指導した主な事項件数
利用者に渡す書面の内容が十分でない75
職員の研修の機会がない32
施設とサービスの掲示の内容が十分でない28
入所後の健康診断が年1回しか行われていない23
避難・消火の訓練が毎月行われていない23

件数は東京都の資料にある延べ件数(令和6年度の速報値)です。

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結果はどこで見られる?

公開のしかたは区によって違います。例を2つ挙げます。

  • 港区:年度ごとに施設ごとの結果一覧を公開しています。 施設名・設置者・調査日・文書指摘の有無・指摘の内容・改善状況(改善済・改善中・未改善など)が並んでいます。
  • 豊島区:調査した施設の数、文書で指摘した施設の数、主な指摘事項をまとめて公開しています(令和7年度は30施設のうち13施設に文書指摘)。

一覧の見方:指摘には訓練や計画の不足なども含まれます。「改善状況」の欄で、すでに改善済かどうかも確かめてください。 気になる指摘があれば、見学のときに「どう改善したか」を聞いてください。 お住まいの区のページは「区名 認可外保育施設 立入調査」で探せます。

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「証明書」との関係

指導監督基準をすべて満たしている施設には、都道府県などが証明書を出します。 国の無償化の対象になるのは、原則として証明書のある施設です(さいたま市の案内では、2024年10月以降、証明書のない施設は無償化の対象外)。 このサイトでは、証明書のある園に「無償化の対象」の印を付けています。

無償化と証明書のしくみ

見学で聞くこと

  1. 最後に立入調査を受けたのはいつか。指摘はあったか、どう改善したか
  2. 安全計画と、避難訓練・緊急通報の訓練をいつしたか
  3. お昼寝中の見守りの間隔と記録

出典:東京都福祉局 指導監査部「認可外保育施設の立入調査について」、 港区「立入調査・指導監督基準について」(2026年6月9日更新)、 豊島区「令和7年度 認可外保育施設立入調査及び実地指導結果」、 さいたま市「認可外保育施設を選ぶにあたって」(2026年10月21日確認)。 調査の方法や公開の範囲は都道府県・区市町村ごとに違います。

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